沖縄県うるま市の20歳の女性がジョギング中に襲われ、殺され、死体を遺棄された。沖縄を深い悲しみと悔しさが襲っている。この悔しさを、本土の人が真に共有する日はくるのだろうか。日米両政府は「綱紀粛正」「再発防止」を繰り返すが、次の悲劇を避ける道は唯一「沖縄の海兵隊の全面撤去」と、そして屈辱的な「日米地位協定」の全面見直ししかない。

写真・文/広河隆一

Photo and text by Ryuichi HIROKAWA

うるま市の女性殺害事件に抗議して、5月26日に嘉手納基地第一ゲート前でおこなわれた抗議集会。たった一人の女性の命さえ守れなかったという気持ちで打ちひしがれた屈辱感の中から、沖縄の全基地撤去を求める運動が大きく育っている。嘉手納基地第一ゲート前、2016年5月26日
うるま市の女性殺害事件に抗議して、5月26日に嘉手納基地第一ゲート前でおこなわれた抗議集会。たった一人の女性の命さえ守れなかったという気持ちで打ちひしがれた屈辱感の中から、沖縄の全基地撤去を求める運動が大きく育っている。嘉手納基地第一ゲート前、2016年5月26日 Photo by Ryuichi HIROKAWA