福島県の追跡調査が示す 母親たちの深く孤独な不安

ことし9月14日、第24回「県民健康調査」検討委員会が福島市で開催された。その際に配布された資料の中に、事故当時妊娠していたり、出産直後だった女性たちを、事故4年後に追跡調査をした「平成23年度『妊産婦に関する調査』フォ … “福島県の追跡調査が示す 母親たちの深く孤独な不安”の続きを読む


[小児甲状腺がんを追う]①ヨウ素剤服用うやむやにした責任者は誰か?

原子力災害対策現地本部長から福島県の公共団体への「指示(案)」に、原子力安全委員会連絡調整班がコメントを入れ、 ERC(経済産業省緊急時対応センターのことで、この中に原子力防災対策現地本部(オフサイトセンター)が置かれた)に対して送付したファックス。コメントの趣旨は、スクリーニングレベルを 10,000cpmとすること、スクリーニングレベルを超えた場合の除染と安定ヨウ素剤の服用及びそれにともなう注意事項など。その後、この書面の完成版が原子力災害対策現地本部長から福島県の各自治体へ出されたかは定かではない。(原子力安全委員会事務局が2012年9月 13日に発表した「住民スクリーニングと安定ヨウ素剤服用に関する平成23年3月13日の助言の経緯」より)

安定ヨウ素剤(以下ヨウ素剤)という薬がある。原発事故などで、放出される放射性ヨウ素を、のどにある甲状腺という小さな器官に取り込まないように、服用する薬だ。 甲状腺ホルモンの合成にはヨウ素が必要だ。このヨウ素は自然界には海 … “[小児甲状腺がんを追う]①ヨウ素剤服用うやむやにした責任者は誰か?”の続きを読む


福島の母354人本音アンケート 子供の健康・避難と保養

屋内遊技場「ペップキッズ郡山」で、砂遊びをする子どもたち。福島県郡山市。2013 年1 月14 日

福島は子どもにとっても安全であり、不安だと言う人は「復興の妨げ」だという雰囲気の中、気持ちを押しつぶされそうになっている母親たちがいる。今母親たちの本音を知るためにアンケートをおこなった。DAYS募金が支援する福島の子ど … “福島の母354人本音アンケート 子供の健康・避難と保養”の続きを読む


福島原発事故から5年 復活する「福島安全神話」

原発を推進する権力が起こすキャンペーンは巧妙だ。彼らは慎重に、不安の声、疑問の声を封じ込めていく。安全と危険の間にあるグレーゾーンは隠される。そして不安を感じる人々は孤立させられていく。 文/広河隆一(フォトジャーナリス … “福島原発事故から5年 復活する「福島安全神話」”の続きを読む


DAYSから福島民友新聞へ 「風評被害」とは何か

DAYS JAPAN 2015年12月号(下段中央)で掲載した写真と同じ場所で撮影。ここの線量はどのぐらいか、この現象は原発事故とは関係のないことなのか、さらにこの車はどういう車なのか取材した。福島県富岡町。2016年2月26日 Photo by Ryuichi HIROKAWA

本誌昨年12月号の企画記事「原発事故が奪った村」では、事故後人々が去った町で、当時のまま時間がとまった風景を紹介した。そのうちの1枚のキャプションに誤りがあったことについては前号で「訂正とお詫び」をさせていただいたが、そ … “DAYSから福島民友新聞へ 「風評被害」とは何か”の続きを読む